2回めの妊娠(1/4)最高の誕生日プレゼント

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2回めの妊娠(1)

▼1回めの妊娠の経緯などはこちらの目次ページから

自然淘汰ではない流産「不育症」を知る

妊娠しても、絶対に赤ちゃんを産めるわけではない。

そんな当たり前のことに「そうなのか〜」と驚くくらい、わたしにとって流産はそこまで身近なものではありませんでした。

ただ、お医者さんに言われたことは「妊娠初期に流産する原因の多くは受精卵の偶発的な染色体異常」とのこと。

 

つまり卵側の問題で、自然淘汰なら仕方ない。よくあること。

 

そんなふうに夫とも話しましたが、流産について調べていた際にはじめて「自然淘汰」ではなく母体や親の染色体に問題がある場合に起こる「不育症」による流産があるということを知りました。

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わたしは前回の日記のとおり子宮頸がん健診に引っかかったこともあるので、なんとなく「今回の流産は自分の婦人科系が弱いからかもしれない」と思い始めました。

 

そういえば「子どもがいてもいいね」と言い出してから、なんだかんだ最初に授かるまで1年経っているし、最近は体温が上がっていたといえどずっと冷え性気味だったし、もしかすると妊娠出産に向いていない体なのかもしれない。

 

今まで婦人科では子宮頸がんや筋腫のチェック、あとはたまたま子宮頸がん検診の際にエコーで卵胞の確認をしてもらっていただけだったので、流産を繰り返さないためにも不妊症・不育症外来専門の病院でホルモン検査などをしてみたほうがよいかもと病院を調べ始めました(健康診断では子宮頸がん以外の項目は特に問題なかったので、血栓や甲状腺異常等の、のちのち不育症検査で引っかかる項目については当時は頭にはありませんでした)

 

不育症・不妊症の定義に宙ぶらりん…… 

しかし、不育症は基本的に

・3回以上の連続した流産があった
・2回続けての流産があった
・1回以上の妊娠10週以降の死産(子宮内胎児死亡)があった

という条件で検査を開始すると厚労省の研究班で定義されているみたいで、わたしはまだそれに当てはまっていませんでした。

 

また、流産したときにお医者さんには「妊娠できる体ってわかったからよかったね!」とポジティブに慰められたのもあり、「妊娠することが難しい」という定義で言うと不妊症ではないのよね……と自己判断。

なんとも宙ぶらりんになってしまい、どうにもおっくうで病院に行く気がしなくてひとまず妊娠のことは考えずに遊んで過ごして5ヶ月。

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今思うと婦人科はお休みしててもいいから風疹検査は受けておけばよかったわー

 

とりあえず夏休みの誕生日旅行が終わったら病院に検査を頼もう!

そんな気持ちで近所の不妊症・不育症外来専門のレディースクリニックに予約だけ入れました。

予約日までは1ヶ月以上あったので、流産後の診察が終わってから記録をやめていた基礎体温もちゃんとつけてみることに。

 

最高の誕生日プレゼント 

そして夏休みの旅行を終えましたが、予定では旅行の翌々日には来るはずの月のものが来る気配がなく、体は37℃の高温を保ったままでボーッとしていました。

夏風邪のわりには熱以外の症状はないし、いや〜まさかね、と検査薬を買って試したところ、なんと反応が!!

夫に伝えると、夫も「ええーっ!」と目を丸くしていました。

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「できるもんだねェ」と夫

 

はじめての妊娠もじつは旅行から帰ってきて4日後くらいにわかったので、その意味の「まさか」もあったのですが笑、とても嬉しかったです(そして翌年、3回めの妊娠も旅行から帰った翌日に判明するとはこのときは思いもよらなかったのである……)。

 

前回の流産から半年も経たず、こんなに早く赤ちゃんがまた来てくれるなんて。

流産はよくあること。1回めは残念だったけど今度こそ大丈夫!

わたしたちの誕生日におめでたがわかって(夫婦で誕生日が近いです)、しかも予定日は結婚記念日の近く。

前回のような変な痛みもなかったし、もちろん流産は怖かったですが「きっと前回ダメになったのは、赤ちゃんがこの素敵なタイミングで生まれるためだったんだ!」と最高のプレゼントをもらった気がして夫婦で喜びました。

 

ただ、「前回のことがあるから、まだ冷静にね」と夫。

両親などに言うのは心拍確認や母子手帳をもらうタイミングになってからにしようと決めました。

 

4週3日。胎嚢は見えずとも希望は見える

前回は産科のない婦人科で初診でしたが、今回は最初から産科のある病院に行くことにしました。

このあたりは何も用意がなかった前回と比べると、前回の妊娠中に必死に近所の産院を調べておいたので早めに動けました。

 

選んだのは無痛分娩もあるし、全部屋が個室のきれいな個人病院。

流産のときに一晩じゅうかかった自然排出が痛かったのとその後の体力低下がつらかったので、産後のことを考えて無痛分娩を希望していました。 

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お医者さんからは「胎嚢はまだ見えないけれど、胎嚢の種みたいな胎嚢になりそうなものはあるかな。尿検査もエコーも妊娠反応があります」とのこと。

胎嚢になりそうなものはわたしが画面を見てもわかりませんでしたがホッとしました。

 

こちらの病院で分娩までお世話になりたいと言うと、次回の検診で分娩予約なので、予約の書類にサインと予約金を用意しておくように言われました。

は、早い。

 

そして不思議だったのが、前にかかっていたお医者さんだとエコーは自費で5000円かかったのに、今回の病院だとエコーは自費で2000円くらいだったこと。

病院によってエコーってこんなに金額が違うんだ、と初めて知りました。

 

6週2日。胎嚢が小さい……

2週間後。前回出血してだめになってしまった5週5日を無事に越えることができて、夫と一緒に6週の検診へ。

夫は初めての産婦人科で「男も行っていいの!?」とドキドキしていましたが、土日だと夫婦で来ている人が多くて安心していました。

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わたしもまたダメになっていないかちょっと心配だったので、夫が一緒にいてくれて心強かったです

 

さっそくエコー。夫は診察室で看護師さんとモニターを見て、わたしは隣室の内診室で検査を受けるスタイル。

6週だし心拍が見られるかな? と期待していましたが、思ったよりも小さな胎嚢(12mm)の姿しか見られませんでした。胎芽も見つからず。

残念がるわたしに、「5週くらいの大きさですが、順調ですよ!」とお医者さん。

 

もちろんエコーの角度もあるし、ここからのんびり大きくなるのかもしれないと思いましたが、実際は最後まで成長は1週間遅れでした。 

 

その後の検診でも、どのお医者さんも「排卵が1週間くらい遅れたかもしれない」「それぞれ個性があるから」と励まし続けてくれましたが、排卵が1週間遅れたとなるとそれは学会に発表レベルの奇跡になるのだけど……と、1回めの流産のことが頭をよぎり、不安は募るばかりでした。 

 

話は戻りまして、この日は心拍は見えませんでしたが、病院に正式な分娩予約と予約金の支払いの手続きがありました。

無事このままここで赤ちゃんが産めますように。

そんな願いと裏腹に「予約キャンセルの場合は予約金は返却できません」という受付の方の説明に「あっ、もしダメになったらどうなるんですか?」と質問してしまった不吉な自分が呪わしい。ダメになった場合はちゃんと返してくださるそうな。

当たり前か……。

 

病院の帰り道、不安がっているわたしに夫は「2回連続で流産するのは200人に1人くらいの確率らしいって、つまちゃん言ってたじゃん。大丈夫だよ!」と言ってくれました。

んが……すぐに「あっ、うちの母も妹産む前に2回流産して入院してたわ。おばあちゃんが家に来てたから、うっすら覚えてるわ〜」。

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夫には6歳違いの妹さんがいます。意外と身近に200人に1人が!!笑

 

3回めと比べてみると

ちなみに2019年現在妊娠中期に入った3回めの妊娠のときは、6週1日で1.6mmの胎芽(よく見えるよなあ……)と心拍確認が出来て、胎嚢も23mmほどありました。

わたしの場合、3回の妊娠すべて「”排卵が5日以上遅れた”は絶対ない!」と言い切れるので、1回めも2回めも振り返るとやはり最初から成長が遅かったです。

それが染色体異常によるものか、わたしの不育症リスクによるものかは結局わからないのですが……。

 

でも、「”排卵が遅れた”は絶対ない」を言い切れない場合は、お医者さんたちの言ったとおり「排卵の遅れ」の可能性が高いし、初期はまだまだ成長スピードにも個人差があって、だいたい8~11週頃に足並みが揃ってくるという話もあるので、心拍確認が出来なかったり、胎嚢が小さいからといっていきなり不安になる必要はないと思います。

 

つづく。

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