2回めの妊娠(2/4)無事心拍確認も、成長は遅い

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2回めの妊娠(2)

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※わたしには不育症因子が2つあり、これは不育症だとまだ知らなくて治療を始めていなかった頃の話です。赤ちゃんの発育の仕方は不育症ではない妊婦さんとはおそらく違うので、検索などでこの記事に飛んできた妊婦さんは記事を読んであんまり不安にならないように注意してください。

つわりがないのはなぜだ

次の診察はまた2週間後。

猛暑だったせいもあるのか、のぼせと眠気がひどくて1日じゅう横になっている日もありましたが、気になっていたのはつわり。

妊娠6週が終わっても、世間一般で言われているような吐きづわりは無く食欲も旺盛でした。

前回の診察のときにお医者さんにもつわりの有無を聞かれていて、まだ眠気程度しかないことを伝えると

「赤ちゃんの成長とつわりは関係ないから、つわりがないほうがラッキーですよ」

と軽く流されたのですが、起きているあいだは「どうしてつわりがないんだろう?」と不安で押しつぶされそうな気分になってしまい、つい「胎嚢6週 小さい 心拍確認できない」「つわりない 成長遅い」というワードで検索をしては、そこから読んだブログなどの残念な結果に落ち込みました。

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夫には検索しちゃだめと怒られました

 

でも1回めの妊娠のときに、母に親戚で「3人産んだけど1回もつわりがなかった人」がいる話を聞いたので、わたしもきっとそのタイプだ。乗り物酔いとかしないし……となんとか自分を励ましました。

 

つわりに関しては、その後の3回めの妊娠のときは

・体の異変に気づいたきっかけが3週5日での胃のムカムカ

・5週から戻すレベルの強い吐き気

がありました(ただ甲状腺ホルモンが薬の影響でちょっと亢進状態でした。亢進状態になるとつわりがひどくなるらしい)。

この2回めの妊娠では、ようやく9週を過ぎてから吐き気が強くなり、つわりらしいつわりになりました。

でも吐き気があったときもすでに赤ちゃんは心拍停止していたかもしれないので、お医者さんたちの言う「つわりと赤ちゃんの成長は関係ない」は本当なんだろうなあと思います。

 

不育症の検査を受けてみたいけれど

そして次の診察までのあいだ、胎嚢の成長が1週間ぶん遅いことに関して調べているうちに、そういえばわたしは肩こり体質だし血流が悪いのかもしれない。

そのせいで赤ちゃんに血や栄養が行き届かなくて成長が遅いのでは? と漠然と思いつきました。

いま赤ちゃんのためにわたしがしてあげられることはないだろうか。

 

そこで「不育症外来ではエコーの際に血流を丁寧に観察する」というのを病院のホームページで読み、さっそく不育症外来のある病院に2件ほどエコーだけでも受診できないか問い合わせの電話をしてみました。

しかしどの病院も「妊娠中は正確な値が出せないから不育症の検査はできないので……」とのこと。

ああ、やっぱりちゃんと検査しておけばよかった。

でもこれから検査しようと思っていた矢先だったんだよう。

 

そしてある病院には「不育症外来も混み合ってますし、今の妊娠が流産したらまた電話で予約してください」とぞんざいに言われました。

さすがにむかついて電話を切ったあと「なんじゃそらァァー!!」とスマホをぶん投げました。

言いたいことはわかるんですが、他に言い方あるだろう笑!!

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おかげである意味元気も出たわよ!!

 

8週4日。奇跡の心拍確認!!

また夫に付き添ってもらって臨んだ3回めの検診日。

今回は経腹エコーで、夫も同じ部屋で赤ちゃんを確認。

結局不育症検査も出来なかったし、正直今回もだめかもしれない、という覚悟をだいぶ決めていましたが、予想外にもお医者さんからは「赤ちゃん元気ですよ〜!」の言葉。

 

エコーには13mmになった赤ちゃんの姿が映っていて、チカチカと点滅する心臓が見えました。

ドッドッドッ、という力強い心音も聞けました。

初めて見る胎芽、初めて聞く小動物のようにスピードの早い赤ちゃんの鼓動。むかし飼っていたインコのお腹に耳をつけたときに聞こえた温かい鼓動を思い出しました。

 

思わずホッとして、「わぁ生きてたー!」と大きな声をあげてしまい、ぼろぼろ涙が出ました。

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1回めの流産のときもわたしは泣かなかったので、自分はどうでもいいことには涙腺が脆いくせに大事なことには涙腺が強いのさ……と自負していたつもりでしたが、この日は自然に涙が出て止まらなくて、看護師さんにティッシュを持ってきてもらいました。

 

かたわらの夫を見ると、家長としての責任感と、わたしにつられて泣きそうなのを我慢しているのが入り混じったなんとも複雑な表情をしていました。

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それでも大きさは1週ぶん遅く、エコー写真には最終月経日から数えた「8週4日」と出産予定日をお医者さんはメモしてくれましたが、胎芽の大きさから週数を判定するエコーの機械は「7W4D(7週4日)」と表示していました。

 

お医者さんはまた「ちょっと小さいけれど順調順調。心配しないで!」と言ってくれましたが、わたしは「小さい」のほうをやはり気にしてしまって、病院からの帰り道は夫が「順調だよってお医者さん10回くらい言ってたでしょ!」と励ましてくれました。

 

そうだそうだ、心拍確認ができたし、きっともう大丈夫。来年の5月の結婚記念日の頃には赤ちゃんに会えるはず!

 

ようやくそれぞれの親たちに妊娠を告げると、みんな赤ちゃんの再来を喜んでくれました。

誕生日などのイベントごとが多い季節だったので、なかなか黙っているのが大変で。ちょっとホッとしました。

 

ただ、この日のエコー写真を3回めの妊娠の8週5日のエコー写真(赤ちゃんは18mm)と比べると、エコーの機械や角度などの違いのせいかもしれませんが2回めのほうは卵黄嚢が大きくクッキリしていて、胎嚢は小さかったです。

※卵黄嚢…赤ちゃんの栄養源、通称「エンジェルリング」「赤ちゃんのお弁当」とも言うらしい。

 

2回めの大きさが8週ではなく7週相当だとすると、1週間ぶんの成長の差はかなりあるものですね。

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でも、卵黄嚢が大きくクッキリしていたのは、やっぱりあんまり栄養が摂れていなかったからかもしれません。

 

のちのちの不育症検査の結果などを経てみて考えると、この2回めの妊娠で心拍確認まで出来たのはつくづく奇跡だったなあと思います。

 

 つづく!

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