3回めの妊娠(7)
世間的には安定期と言われる妊娠中期。
しかし22週に切迫早産になり、しばらく自宅安静になっていました。
これはたぶん不育症リスクのせいというよりは、便秘が原因だったんじゃないかと
そして切迫早産の安静が解除されたと思ったら、今度は妊娠糖尿病検査に引っかかりました。 ああ……。
初期もバタバタしていたけれど、中期は中期でこれまたいろいろあってあんまり安定期ではなかったなあ……笑。
妊娠糖尿病とは
妊娠中はホルモンの関係でインスリンの働きが悪くなるとかで、「妊娠糖尿病」という病気になりやすいそう。
妊娠糖尿病になると赤ちゃんが巨大児になったり、羊水過多や母体が高血圧などの合併症を起こしたり、産後に糖尿病を発症するリスクがあります。
また血管がもろくなるので胎盤の状態が悪くなり、発育不全などを起こすことも。
妊娠糖尿病の検査
そこで妊娠初期には普通に食事を摂った状態で行う血糖値検査、中期くらいに50gのブドウ糖が入った「トレーランG液」という甘いサイダーのようなものを飲んでから1時間後に採血して血糖値を測る「50gチャレンジテスト」なる検査があります。
わたしは初期の検査は特に問題なかったので、50gチャレンジテストを中期にしました。
しかし検査時にわたしは切迫早産で自宅安静中で運動不足だったうえに、寝坊して水も飲まずに慌てて病院に行き、検査用のブドウ糖サイダーを一気飲みして三ツ矢サイダーのCMばりに「プハー!」と爽やかにやってしまったところ……血糖値が160。
上限値は140なので、余裕で超えてしまいました。
体重管理などは気をつけていたつもりだったのに。がーん。
リポビタンGみたいな美味しそうな名前のブドウ糖が悪い……。
「再検査で引っかかったら即管理入院だからねー」と言われ、3日後に再検査をすることになりました。
とりあえず切迫早産の安静は解除されたので、再検査までの3日間は少しずつ食後に散歩したり、食事の際は野菜を先に食べて炭水化物を最後に食べるようにして備えました。
再検査は「75gブドウ糖負荷試験」というもの。
空腹時にまず採血、そして今度はブドウ糖75gが入った検査用サイダーを飲んで1時間後に採血、さらにその1時間後に採血と計3回の採血があります。
待ち時間は病院内をフラフラ歩いて血糖値を少しでも下げようと試みてみました。
そして出た結果としては、問題なしという数値。
むしろ空腹時血糖は80と、今まで受けた人間ドックや初期の血糖値検査では92〜95前後しか出したことがなかったので、自分史上で一番低い!
ということで管理入院もなくなり、切迫の入院を免れ、糖尿の入院を免れ、なんだろうこの綱渡り感は……。
不育症リスクと妊娠糖尿病は関係あるの?
さて、わたしには甲状腺機能低下と血液凝固異常の不育症リスクがありますが、妊娠糖尿病疑惑が晴れた数日後に甲状腺科のほうでまたホルモン値の検査があって、そのときに「ホルモン値がまた亢進状態になっているので減薬しましょう」とのことで、毎日飲んでいたチラージン25μgが12.5μgになりました。
これまでの経緯は妊娠がわかった4週に亢進状態になっていて、休薬したらガクンとホルモン値が低下して、そしてまたチラージンを再開してからはコントロール出来ていたと思っていたので、まだまだ不安定な自分にショック。赤ちゃんのことも心配になりました。
そしてこのときに「そういえば妊娠糖尿病検査に引っかかりましたが大丈夫でした」という話をしたところ、お医者さんは「あらら、気をつけてください」という反応だったのですが、その後カルテに「チラージンの投薬量が多すぎて中毒症状」なる内容が入っているのが見えてしまいました……。
妊娠糖尿病検査に引っかかったのはそのせいなのか、単純にブドウ糖一気飲みのせいなのか、はたまた運動不足かわかりません。
血糖値が異常だったのは過ぎたことなのでお医者さんには特に何も聞いていませんが、やっぱり甲状腺と妊娠糖尿病は何かしら関係あるのかなあ。
また、切迫早産のときに飲んでいた張り止めの薬(ウテメリン)は甲状腺機能亢進状態の患者は症状が増悪するおそれがある、という注意書きがあります。
なんだかチラージンとウテメリンの相性が悪くてよけい妊娠糖尿病検査に引っかかったのかな……と思いました。
いや、そもそも「自宅で絶対安静」の状態と妊娠糖尿病の相性が悪い笑!
ひとまず甲状腺機能の亢進や低下、橋本病抗体ありで不育症を指摘されている方は、当たり前ですができるだけ切迫にならない&妊娠糖尿病にならないよう気をつけたほうがいいかもしれないです……。
毎日飲んでいる薬が命綱のように思えていますが、相性や投薬量って難しいんだな。
切迫早産中は、薬ばかり飲んでいて赤ちゃんに申し訳ない気持ちから徳永英明の『壊れかけのRadio』のサビの調子で
♪チラージン~ バイアスピリン
ここにきてウテメリン~
検診に保険がきくよー
クスリ漬けのー我が子〜
「よっ、科学の子!」←合いの手
とひとりで歌っていたのですが、それどころじゃなかったらしい。
本当にごめんよ赤ちゃん。
血糖値対策
妊娠中は血糖値が上がりやすいので、糖尿病検査に引っかからなかったとしても甘いものや脂っこいものはよくないみたいです。
現在も
・食後は散歩か、30分座らず家事をして動く
・野菜を最初に食べ、炭水化物は最後に食べる
・果物や甘いものも控えめ(当社比)
という生活は続けています。
血糖値にも大麦!
切迫早産のときの便秘対策をきっかけに大麦をスープやお米に入れて食べるようになりましたが、血糖値対策にも大麦と大麦粉に救われている気がします。
大麦には「βグルカン」という水溶性食物繊維が豊富に含まれていて、これが食後の血糖値の上昇を抑えてくれるのだとか!
大麦は3袋入りが安かったので、こちらを買っています。ぷちぷちふっくらしてておいしいです。
大麦ごはんはお米2合に対して大さじ8杯にしています。
あと手作りパンやお菓子も大麦粉ブレンドにしたり。
糖尿病の再検査までの3日間は大麦だけをお米代わりに食べていましたが、もしかして再検査に引っかからなかったのは大麦のおかげもあるかも(またはやはり散歩か)。
大麦さまさまです。
その後
さて妊娠糖尿病疑惑のその後ですが、わたしの血圧や赤ちゃんの発育については9ヶ月に入った現在のところも特に指摘されていません。尿検査やむくみも大丈夫です。
甲状腺ホルモンも、減薬した1ヶ月後に数値を測ってもらったところ適正値に収まったみたいです。よかったよかった。
綱渡りおめでた生活もあとほんの少しの大事な期間、きちんと節制しなきゃ〜!
▼つづく。
▼切迫早産の記録(便秘解消ごはんも)。切迫早産の解消には夫ががんばってくれました。