3回めの妊娠(2)
▼前回
6週2日 甲状腺エコー中につわり本格化
内分泌内科で甲状腺のエコーをまだ取っていなかったので、妊娠する前から予約していた甲状腺のエコー外来に行きました(なんと3ヶ月待ちでした)。
わたしには不育症検査でわかった「甲状腺を破壊する自己抗体」があるので、エコーをして甲状腺に腫れなどの異常があれば橋本病の確定診断が下ります。
しかし、5週に入ってから文字を読んだりしていると強い吐き気を覚える瞬間があり、この日は病院へ行く道すがら少しえづくことがありました。
まあそれでも検査くらいは大丈夫だろう、ということでいざ検査室に入ると、「勉強のため学生も同席してよろしいですか?」と技師の方。
大学病院だし、もちろん「どうぞどうぞ」とOK。ノートを持って白衣を着た学生さんたちがぞろぞろと部屋に入ってきました。
そしてそのまま座って首を上げてエコーを受けるか、ベッドに普通に横になるくらいのものだと思っていたのですが、
「ではここに寝てください」
と案内されたベッドは、腰の下と首にまくらを当てる強制ブリッジスタイル……!!
甲状腺エコーってこんな態勢で受けるものなのか……!!!
ということで胃からこみあげるものを感じながらカール・ゴッチのジャーマンスープレックスもかくやのブリッジ。古いか、カール・ゴッチ。
首に生温かいジェルが塗られ、エコーの機械(プローブ)が当てられます。
プローブがぬるり、ぬるりと首を移動するたびに「あ、これはだめかもしれないなあ……」とあきらめそうになりましたが、この態勢で吐くと未来ある医学生たちに映画『エクソシスト』みたいな地獄の光景を見せてしまう。
それだけは避けたいと吐き気をこらえましたが、技師さんが学生向けに画面を指差しながら「これが◯◯で〜ここが◯◯で〜」と丁寧な解説をしているので、たぶん検査に余計時間がかかってる……。
ようやく検査が終わり、首についたジェルは自分で拭きますと言って部屋を出て、お手洗いで「おえー」と吐きました。耐えた。よくやった。
こうして妊娠6週では「つわりカールゴッチ」という思い出ができましたが、心配していたエコー検査の結果は炎症や萎縮、腫れなどもなく異常なし。
わたしの甲状腺機能低下は「橋本病疑い」のままとなりましたが(抗TPO抗体が陽性なので、エコーで異常なくとも診断名は「橋本病疑い」なんだそうな)、投薬治療と甲状腺ホルモンの数値の観察は継続。
「疑い」といっても、妊娠中の注意やリスクは基本的に橋本病の方と同じと考えていいみたいです。
▼こちらがわかりやすかったので、読んで勉強しました。
橋本病と妊娠リーフレット 国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/perinatal/bosei/bosei-leaf03.pdf
妊娠前と継続してヨード摂取に気をつけ、「昆布だし」は控えることに。
その後はこの日を境につわりが本格化。
朝起きてから寝るまで、立っていられないくらいの吐き気に見舞われるようになりました。
大好きだった唐揚げや牛肉も食べられなくなって、体調の波はありましたがそれでも14週くらいまでつらかったかな……。
橋本病の場合、妊娠すると甲状腺ホルモンの必要量が増えるので投薬量を増やしたりするらしいですが、わたしは妊娠初期は投薬と合わせてホルモンが出すぎてTSHの数値が亢進状態になっていたので、余計つわりがひどくなっていたのかもしれないです。
「橋本病疑い」と中途半端なぶん、コントロールが難しいんだなあ。一筋縄ではいかないな。
▼つわり中は夫にずいぶん支えてもらいました。
そのときのことについては、メインの絵日記ブログのほうにて!
▼次回はこちら