はじめての妊娠(1)
2018年春の、はじめての妊娠のときの話です。
※わたしには不育症因子が2つあり、これは不育症だとまだ知らなくて治療を始めていなかった頃の話です。赤ちゃんの発育の仕方は不育症ではない妊婦さんとはおそらく違うので、検索などでこの記事に飛んできた妊婦さんは記事を読んであんまり不安にならないように注意してください。
謎の痛みからスタート
1回めの妊娠は、始まりからしてちょっと不思議でした。
まず妊娠に気づいたきっかけは、歩いて足が地面につくたびに左の太もも〜鼠径部〜下腹部にかけて「キーン」という鋭い痛みが走り、鼠径部が痛くて足を引きずるほどだったこと。
子宮の病気かな、と心配しつつ月のものが遅れていたので、ほんのり期待を込めて検査薬をしてみたところ、生まれてはじめて陽性の反応を見ることができました。
わたしは10代のときから月のものが28〜29日周期でほとんどリズムが狂ったことがないので、「もしかして?」というのはわかりやすかったはずですが、痛みのほうに気を取られていたので「えーっ、ついに!?」と戸惑いつつも、初めてのおめでたはとても嬉しかったです。
検査薬をした当日に、さっそく病院へ向かいました。
4週5日。妊娠判定も、胎嚢は見えない
しかし、いつも婦人科の定期検診に行っている病院に行ったところ、尿検査とエコーで妊娠は確認されたものの4週5日あたりのはずでしたが胎嚢は確認できず。
お医者さんは「まだこれくらいの時期だと何も見えないこともあるから。でも内膜も厚くなってるし妊娠してますよ」とのこと。
ただ、痛みの原因についてはよくわからなくて、夫には「妊娠しているみたいだけれど、もしかすると変なとこに着床しちゃっているかもしれない。喜ぶのは早いかも」と伝えました。
どんなふうに伝えて夫を驚かそうかと思っていたけれど、それどころじゃなくなってしまった。
ここで、検索などでこの不吉な日記に飛んできてしまい不安になっている妊婦さんがいると困るので、わたしの3回の妊娠初期の経過としては
1回め 4w5d
エコーで胎嚢確認できず(翌週自然流産)
2回め 4w3d
エコーで胎嚢確認できず(心拍確認まで)
3回め 4w0d
エコーで胎嚢確認できず(現在妊娠継続中)
と、わたしの場合は4週は厚くなった内膜だけでほかは何も見えないので「4週で胎嚢が確認できない」のはそこまで心配することではないと思います。
大丈夫大丈夫!!!
大丈夫じゃなかったわたしが言うのもなんですが笑、たいていは大丈夫!
不育症のことがあるので3回めはかなり早めに受診しましたが、出血などなければ5週あたりが初診でいいんじゃないかなあ……と個人的には思います。
(なぜ5週かというと、2回めに行った人気の産院は5週でもう分娩予約で、6週で行った人は空き待ちになったと聞いたからです。ヒィー)
話は戻ります。
お医者さんからも「人気のある病院はすぐ満員になっちゃうから、早めにお産する病院決めたほうがいいよ。すぐ紹介状書いてあげるから」と言われ、びっくりして産院探しを開始。
正直、正常なおめでたかどうかもわからず不安なのに、こういうことは急がなくてはいけないなんて産院不足の東京はつらいよ……。
その後も相変わらず歩くたびに起こる謎の鼠径部の痛みはおさまりませんでした。
道を歩くときもゆっくりヒョコヒョコ歩きになって電車に乗るときも時間がかかってしまうので、気が早いですが東京メトロの駅でマタニティマークをもらいました。
ちなみに「子宮が大きくなる際に靭帯が引っ張られる痛み」というのは2回めや3回めの妊娠で経験しましたが、この1回めのときのようなずっと続く変な激痛はやっぱりこのときだけでした。謎。
5週5日。異常妊娠!?
それでも「何か見えるようになったかな?」と初診から1週間後の5週5日に診察に行きましたが、エコーには何も映らず。
「もうお腹に何か見えてもいい時期だから、今回はだめかもしれない」という診断でした。
つまり「化学流産ということですか?」と質問すると、「尿検査の結果を見る限りは化学流産とは違う」とのこと。
とりあえずHCG検査(妊娠したら出るホルモン)のための採血をして診察は終わり。この検査結果を待つために、週末を挟んでひとまず翌週まで様子見になりました。
受精卵があるべき場所に着床していない異所性妊娠など異常妊娠の可能性もあるらしく、腹痛や出血が起きたらすぐに病院か救急に連絡するように言われました。異所性妊娠だった場合は手術が必要とのこと。
赤ちゃんがだめかもしれないことは残念でしたが、夫にメールで伝えるとわたしの体を心配していました。確かに、突然腹痛が起こったら怖いし、手術も怖いなあ……。怖いことだらけ。
そして、初診では妊娠扱いで保険外だった診療費が保険診療になっていました。エコー代はだいぶ安くなっていたけど、ちょっと悲しい。
家に帰って、なんだか生命の誕生について振り返りたい気分になったので、前から欲しかった絵本を注文しました。
届いたら、夫と読むことにして。
まずは何が起きようと対応できる体力をつけるべく、がっつりごはんを食べておくことにしました。人間、食欲さえあれば大丈夫。
▼つづく
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